ラリー GAZOO Racingは全日本ラリーとTRDラリーチャレンジを応援します!

TRD Rally Challenge Round5 in 新城

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2013年シリーズを締めくくる熱い走り フルエントリーの60台が集結

大会概要

全日本ラリー選手権「新城ラリー2013」との併催。会場は大盛り上がり。

新城総合公園内のセレモニアルスタート会場に大勢のラリーファンが詰めかけた。
新城総合公園内のセレモニアルスタート会場に大勢のラリーファンが詰めかけた。

10月27日、TRDラリーチャレンジ Round5 in 新城が愛知県新城市で行われた。台風の影響で一時は開催も危ぶまれたが、ラリー当日になると朝から雲ひとつない素晴らしい天候となった。
最終戦となる本戦は全日本ラリー選手権「新城ラリー2013」との併催となり、全国から多くの観戦客が会場に訪れた。
今回のラリーは新城市内の3箇所・5つのスペシャルステージ(SS)が設定されたすべてターマック(舗装路)となり、中でも愛知県や新城市の協力により実現した作手北ステージは6.96kmにも及ぶロングステージとなり、今シリーズ最長の攻めがいのあるSSとなった。
また、ラリーストとしても有名な俳優の哀川翔さんがラリーチャレンジにエントリーし、「チーム右京」監督として参戦した片山右京さんが会場を訪れるなど華やかな空気に包まれた。
そして午前9時。全日本ラリーと同じく県営公園内の新城ラリースタジアムでセレモニアルスタートが行われ、多くの観戦客がゲート前を埋め尽くし選手に歓声を送った。

結果概要

シリーズチャンピオンは決まっても、戦いは終わらない。

過去最大のエントリー台数となったクラス4。その強豪達を相手に滝/花川組が勝利した。
過去最大のエントリー台数となったクラス4。その強豪達を相手に滝/花川組が勝利した。

クラス1(現行ヴィッツ1.5リッター)は藤田 豊久選手・落合 孝平選手が確実にリードを広げ、2位に30秒近い差をつけて優勝。富山での雪辱を果たした。
クラス2(2代目ヴィッツ1.5リッター)は年間チャンピオンの戸塚 和幸選手・角田 大輔選手が、ライバル松岡選手との攻防を制し、見事優勝。
野村選手の全戦優勝がかかっていたクラス3(初代ヴィッツ1.0リッター)だったが、惜しくもSS1でリタイヤ。原田 善夫選手・瀬川 寛樹選手が優勝を飾った。
今回最大のエントリー数となった激戦のクラス4(トヨタ車1.5リッター以上)は、ドライバー年間ポイント2位の滝 直樹選手と花川 俊一選手のペアが、たった5秒の接戦を制した。
クラス5(トヨタ車1.5リッター未満)は山岸 健選手・渡邉 晴子選手が優勝。来季から全日本ラリー選手権にステップアップすることを宣言した。
4台が集まったクラス6(ヴィッツRS TRD Racing NCP91限定)は佐藤 宗嗣選手・鈴木 晴彦選手が優勝し、1台のみのエントリーだったモントレーでの結果を実力で証明することとなった。
さらに、このクラス6で初参戦2位入賞の戸部浩道選手・戸部節子選手は8月に開催した「ワクドキ!ラリーアカデミーエビス」の受講者。
「ワクドキ!ラリーアカデミー」受講者がラリーチャレンジに参戦するのは初めてだけに、ベテラン参加者だけでなくスタッフからもたくさんの声援を受けていた。

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最終戦にふさわしい白熱したバトル

昨年の新城ラリーから参戦を開始したモリゾウ選手。大勢のギャラリーからの声援を受け、手を振りながらゆっくりとスタートゲートを通過。
昨年の新城ラリーから参戦を開始したモリゾウ選手。
大勢のギャラリーからの声援を受け、手を振りながらゆっくりとスタートゲートを通過。
2013年皆勤賞のモリゾウ選手と、2度目の参戦となった佐藤久実選手。リラックスした表情からも、すっかりラリーストの仲間入りをしたようだ。
2013年皆勤賞のモリゾウ選手と、2度目の参戦となった佐藤久実選手。リラックスした表情からも、すっかりラリーストの仲間入りをしたようだ。

エントリー上限となる60台が参戦する新城ラウンド、GAZOO Racingからは3台が参戦した。
モリゾウ選手は、昨年の新城ラウンドに竹下 紀子選手と参戦してから1年。2013年シリーズ全戦参戦し年間チャンピオンを獲得しての凱旋となった。
ラリーアカデミー86号には、2度目の参戦となる佐藤 久実選手がエントリーし上位を狙う。
そしてお馴染みとなったG-LadyワクドキVitzCVT号にはGAZOO Ladyの平山 愛子選手と奥野 静香選手がエントリー。また、皆川 果澄選手はTRD黒ちゃんねる86号に黒岩 唯一選手とエントリー。一戦一戦経験する度に成長を見せる彼女達の走りに注目が集まった。
SS1はコース幅が広いロングコースの作手北ステージ。ここで最初から速さを見せつけたのが佐藤 久実選手。堂々の走りを見せ、トヨタ86が13台もエントリーした激戦のクラス4で4位という好スタートを切った。佐藤選手は「前回参戦した時はペースノートの作り方も知らなかった。2度目の参戦ということでしっかりペースノートも活用して、ラリーの走りができたと思います。コース的には、作手北のようにワイドなハイスピードコースの方がサーキットに近い感覚で走れるので得意ですね」と語った。
続くSS2は県営総合公園内の特設ギャラリーステージ。1kmに満たないショートコースだが、各エントラントは大勢の観戦客が見守る中を駆け抜ける快感を味わっていた。

GAZOO Ladyチームが見せた成長

GAZOO Ladyの皆川選手は「黒ちゃん」こと黒岩選手のコ・ドライバーとして活躍した。
GAZOO Ladyの皆川選手は「黒ちゃん」こと黒岩選手のコ・ドライバーとして活躍した。
いくつもの試練を乗り越えて、ついに表彰台に上がったGAZOO Ladyの2人。挫折も味わっただけに喜びもひとしお。
いくつもの試練を乗り越えて、ついに表彰台に上がったGAZOO Ladyの2人。挫折も味わっただけに喜びもひとしお。

昼のサービス後、舞台はSS3の雁峰ステージに移動する。このSSは作手北と対照的に道幅が狭いうえに崖側にガードレールが無いなど視覚的にもドライバーを苦しめ、コ・ドライバーとのチームワークが重要なステージとなった。その後、再び作手北でSS4を行い、新城総合公園ギャラリーステージでの最終SSとなった。
スタート前に「今回の目標は『人に迷惑をかけない』です!」と冗談っぽく言っていたGAZOO Ladyの2人であったが、SS1でなんとクラス3番手タイムを記録。さらにSS4では2番手タイムを記録する大健闘を見せた。平山選手は「初のラリー参加だった第3戦でクラッシュしてしまい、その影響で第4戦は怖くて全然アクセルを踏めなかった。でも、今回は楽しく走ることができました。なんだか終わってみたら物足りなくも感じます。もっともっと走りたかった。」と余裕の表情を見せる一面も。その平山選手・奥野選手は、健闘の結果クラス3位を獲得。実力で掴みとった表彰台に笑顔が溢れていた。
一方、皆川選手はレッキ序盤でミスコースしたものの、ラリー本番ではミスもなく無事完走。「いろいろなラリードライバーと一緒に参戦させていただいたけれど、ドライバーによってコ・ドライバーの役割も少しずつ変わってきます。とても良い勉強になり幸せでした。来年も参戦したいくらいです。」と涙を浮かべながら話した。
SS後、大勢の観戦客が見守るラリースタジアムでセレモニアルフィニッシュを終えて2013年TRDラリーチャレンジシリーズは終了した。
TRDラリーチャレンジへと生まれ変わって2年。大盛況で締めくくった同シリーズの、来年のさらなる発展に期待したい。

クラス別順位結果(上位3クルー)

クラス 順位 ドライバー/コ・ドライバー 車名
クラス1 1 藤田 豊久/落合 孝平 トヨタ・ヴィッツRS NCP131
2 松木 秀樹/桜井 克之 トヨタ・ヴィッツRS NCP131
3 平山 愛子/奥野 静香 トヨタ・ヴィッツRS NCP131
クラス2 1 戸塚 和幸/角田 大輔 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
2 松岡 淳/清水 慶治 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
3 牧 昴輔/菅原 知伸 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
クラス3 1 原田 善夫/瀬川 寛樹 トヨタ・ヴィッツ SCP10
2 タケ/星野 郁 トヨタ・ヴィッツ SCP10
3 越智 瑞穂/桒村 浩之 トヨタ・ヴィッツ SCP10
クラス4 1 滝 直樹/花川 俊一 トヨタ86
2 石田 貴久/加藤 孝明 トヨタ86
3 山口 忍/片岡 智子 トヨタ86
クラス5 1 山岸 健/渡邉 晴子 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
2 吉田 和徳/杉原 慶彦 トヨタ・ヴィッツ NCP13
3 赤木 攻/小泉 雅之 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
クラス6 1 佐藤 宗嗣/鈴木 晴彦 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
2 戸部 浩道/戸部 節子 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
3 深津 勇人/生田 慶祐 トヨタ・ヴィッツRS NCP91

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