GR-FOUR

モータースポーツでは、
日常では経験できない路面、距離、そして時間を
クルマの極限状態で走り抜く。
その中でクルマの限界を知り改良を重ねることで、
さらなる高みへと進化する。

GR-FOURは、世界中の道を走り抜くラリーと、
24時間にわたる高速サーキットでの
耐久レースから誕生した。
究極の走行性能と耐久性を両立し、
過酷なモータースポーツの舞台でも力を発揮する
唯一無二のスポーツ4WD。それが GR-FOURである。

Philosophy of
GR-FOUR Development

  • モータースポーツという限界域での

    もっといいクルマづくり

    日常走行では20万キロで壊れる部品が、
    モータースポーツの中では
    1,000キロしか持たないことはよくある話だ。
    それほど過酷な中で、「壊しては直す」ことを繰り返し、
    GR YARISもGR COROLLAも進化を続けてきた。
    その幾度とない挑戦が、
    GR-FOURとしての高い運動性能と、
    信頼性を実現する礎になっているのだ。
  • 失敗してもいい

    失敗して、クルマを壊すこと。
    それは決して悪いことではなく、
    むしろ歓迎されることなのだ。
    そのチャレンジにかけた想いや、
    限界に挑戦して明らかになった課題こそが、
    クルマの進歩をもたらす。
    車が壊れることを恐れていては、
    より良い走りを実現することは不可能だ。
  • ドライバーファーストな

    クルマづくり

    100分の1秒の世界で戦い、
    数メートルでも長く走り切る耐久性を求める
    モータースポーツ。
    そんな極限状態での改良を追求する中で、
    最も大切なのは、
    ドライバーとクルマとの「会話」である。
    そのクルマを操り走りを感じ取る、
    ドライバーの感覚と言葉にこそ、
    クルマを進歩させるヒントが隠れている。

About GR-FOUR

レースで鍛えられ、
力強くスポーティな走りを実現

GR YARISとGR COROLLAに採用されたGR-FOUR。
世界中の道やサーキットを走り抜き、
過酷なモータースポーツの現場で鍛えられた、GR専用の4WDである。

レースで勝つための信頼性を備え、
エンジンのパワーをフルに生かし切るために軽量化を果たした
スポーツ4WDは、クルマを操る楽しさをもたらす。

ドライバー自らが
路面を読み、駆動を選ぶ

前後輪の駆動配分が異なる3つの4WDモードを搭載。

路面状況や好みのセッティングをドライバー自身が選択し、
日常からスポーツ走行まで、目的に合わせたドライビング体験を実現する。

Technologies for All-Wheel
Drive Systems

アクティブトルクスプリット4WDシステム
モータースポーツ仕込みの運動性能
緻密な前後駆動力配分制御とそれを実現する高応答電子制御カップリング、トルセン®LSDにより、4輪の駆動力を自在に操り、思いのままの優れた旋回加速性能と4WDならではの安定性を実現。
モータースポーツからのフィードバックで得られたノウハウを投入し、サーキットからダート、雪道まで、あらゆる路面状況で走り込みを行い、最適化。トヨタ独自開発のスポーツ4WDとして、その運動性能をさらに高い次元に引き上げている。
4WDモードセレクトスイッチ
路面に合わせ、ドライバー好みの挙動を選択
電子制御多板クラッチを用いたアクティブトルクスプリット4WDシステムにより、前後輪のトルク配分が異なる3つの制御モードを設定。
ドライバー自らが駆動配分を選択し、クルマを自在に操る喜びをもたらす。

Synergy for Better Performance

GR-DAT
GR-FOURの性能を最大限に楽しめる8速スポーツAT
MT同等のレーシングな走りを目指し、レースの中で開発されたスポーツ8速AT。
シフト操作に捉われることなくドライビングに集中できることで、よりGR-FOURの走りを実感し、すべてのドライバーにドライビングプレジャーを提供する。

Character of
GR-FOUR

GR YARIS
GR COROLLA

GR YARIS

モータースポーツで走り抜く

GR-FOURの駆動性とG16Eエンジンのパワーを
最大限活かし切るコンパクトな軽量ボディ。

ドライバーの判断で駆動配分を切り替え、
瞬時に路面を制する。

鋭いレスポンスと機動性。
それはモータースポーツで勝利を収めるため。

4WDモードセレクトスイッチで、走りを自在にコントロール。
・NORMALモード[前輪60:後輪40]
・GRAVELモード[前輪53:後輪47]
・TRACKモード[前輪60~30:後輪40~70で連続可変]

ドライバーの好みと路面に合わせた最適なセッティングで、
どんな道でも意のままに駆け抜ける。

各モードの詳細はこちら

GR YARIS with Motorsports

WRC - FIA世界ラリー選手権
ラリー競技の最高峰で、世界中のあらゆる道が戦いの舞台。TOYOTA GAZOO Racingはヤリ-マティ・ラトバラ代表のもと、GR YARIS Rally1で参戦。
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全日本ラリー選手権
国内最高峰のラリー選手権。「もっといいクルマづくり」に向けて人とクルマを鍛えることを目的に、トヨタ社員もエンジニアやメカニックとして参戦。
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GR COROLLA

公道からサーキットまで制する
オールラウンダー

5ドアの実用性と
ロングホイールベースがもたらす安定感。

優れたコントロール性能で、
走りとユーティリティを高い次元で両立。

アグレッシブなサーキット走行から日常使いまで。
あらゆるシーンで実力を発揮するGR COROLLA。

4WDモードセレクトスイッチで、走りを自在にコントロール。
・NORMALモード[前輪60:後輪40]
・GRAVELモード[前輪53:後輪47]
・TRACKモード[前輪60~30:後輪40~70で連続可変]

ドライバーの好みと路面に合わせた最適なセッティングで、
どんな道でも意のままに駆け抜ける。

  • ※GR COROLLAはGRAVELモード[前輪50:後輪50]となります。
各モードの詳細はこちら

GR COROLLA with Motorsports

スーパー耐久シリーズ
市販量産車ベースの車両で競われる耐久レースシリーズ。厳しいモータースポーツの環境でクルマを鍛え上げ、「意志ある情熱と行動」で、カーボンニュートラル実現に向け、新たな選択肢を広げる挑戦に取り組んでいく。
詳しく見る

Evolution of
GR-FOUR

GR-FOURの原点、
GT-FOURを振り返る
GR-FOUR搭載車種、
GR YARISとGR COROLLAの
登場から現在までの歴史
次世代のGR-FOURへ
ミッドシップマウントの
GR YARISでS耐久に挑む
ー GT-FOUR
世界の道を制したクルマ、セリカGT-FOUR

1989年、WRCに参戦していたトヨタは、ST165型セリカ GT-FOURをレースに投入した。その後、レース用車両に水冷式インタークーラーと金属製ターボが採用されたST185型セリカ GT-FOURへと移行し、1992年〜1994年の3年連続でWRCチャンピオンを獲得し、マニュファクチャラー選手権も1993年、1994年と2年連続で制覇。

そんなトヨタのWRC黄金期を支えたセリカは、2ℓターボの高出力3S-GTE型エンジンを搭載していた。その高トルクを生かし切るために、開発されたトヨタ初の機械式4WDを採用。これがセリカGT-FOURの始まりである。その後、日本初のトルセンLSDもリヤデフに取り入れられ、年数を重ねるごとに走りを進化させていく。

レースで勝つために生まれ、進化を重ねたセリカGT-FOUR。現代のGRのクルマづくりに通じる開発思想が、トヨタに誕生した瞬間であった。

ー GR-FOUR
GT-FOURから、GR-FOURへ

セリカGT-FOURでチャンピオンに輝いてから約20年。
「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を目指すGRが2015年に誕生し、2017年にWRCヤリスと共にWRCへと復帰を果たした。

現代のWRCに勝つために。モータースポーツ活動を通して開発され、進化を続けるクルマ、それが2020年に誕生したGR YARISである。世界中のあらゆる道を走破する性能を備えたGR YARISには、ハイパワーな1.6L直列3気筒の「G16E-GTS」が搭載。その強大なパワーを余すことなく路面に伝えるために、専用開発されたのが強靭なスポーツ4WD「GR-FOUR」である。

アクティブトルクスプリット4WDシステムや4WDモードセレクトなど、最先端の技術を集結し、レースで勝ちぬくためのパワーユニットは、GR COROLLAにも搭載され、モータースポーツからのクルマづくりを象徴する存在となった。

セリカ GT-FOURで生まれたモータースポーツ起点のクルマ開発思想は、GR-FOURへと受け継がれ、さらなる進化を続けている。

ー GR YARIS M Concept
挑戦が生む、未来のクルマづくり

GR-FOURで挑む世界のレース。WRCを筆頭に、数々の戦績を残しながらも、GRの初心は忘れない。

2025年、GRとモリゾウの原点であるニュルブルクリンク24時間耐久レースへGR YARISで参戦することを発表した。 世界で最も過酷であり、人とクルマを鍛えるサーキット、ニュルブルクリンク。モリゾウがドライビングの腕を磨き、GRのクルマ開発の原点となる場所だ。その舞台に、GRのワークスチーム「TGR」とモリゾウのプライベートチーム「ルーキーレーシング(RR)」をひとつにした「TGRR」として舞い戻る。世界と戦えるようになった今だからこそ、初心に帰り純粋な挑戦心を蘇らせることを目指す取り組みだ。

また、2025年の東京オートサロンで「GR YARIS M Concept」を発表。GR-FOURのパワートレインを刷新し、開発中の直列4気筒2.0Lターボエンジンを搭載。さらに、ミッドシップマウント化にも挑戦し、新たなクルマづくりに取り組んでいく。

レースに勝つだけではなく、「ドライバーファーストのクルマづくり」を実践し続ける。それがGRの信念である。これからも、レースに挑む人とクルマを育て、モータースポーツを起点としたクルマづくりへと挑戦していく。