スーパーフォーミュラ 2017年 第5戦 オートポリス

プレビュー

スーパーフォーミュラ 第4戦 もてぎのスタートシーン

スーパーフォーミュラが2年ぶりに九州へ
タイヤに厳しいコースでの、2スペックタイヤによるバトルに注目

2015年のスーパーフォーミュラ オートポリス戦スタートシーン

 9月9(土)~10日(日)の両日、大分県日田市上津江町に位置するオートポリスでスーパーフォーミュラの第5戦「AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE」が開催される。
 前大会 もてぎ から3週間、2017年シーズンのスーパーフォーミュラも後半戦に入る。第5戦の舞台となるのは、九州オートポリス。昨年は熊本地震の影響によりキャンセルとなったため、オートポリスでのスーパーフォーミュラ開催は2年ぶりとなる。高速かつテクニカルなレイアウトで知られ、"ライト&クイック"なSF14にはうってつけのコース。
また、前大会 もてぎ に続き、通常スペックのタイヤに加えてソフトタイヤが導入され、2スペックのタイヤを決勝で両方使用することが義務づけられる。タイヤに厳しいレイアウトとして知られるオートポリスだけに、タイヤの使いこなし方や、レース戦略面でも興味深い戦いとなりそうだ。

アップダウンの激しいテクニカルコース

 九州唯一の国際公認サーキットであるオートポリスは、大分県と熊本県の県境近く、阿蘇山麓の山間に位置し、高低差最大52mと、アップダウンが激しく、テクニカルながら高速コーナーも併せ持つコースとして知られる。ストレート長も約900mに及び、標高が高い故の空気の薄さもあり、セッティングの難しいコースだ。
 1周4.674kmのコースは2012年に路面舗装が一新され、路面はスムーズになったものの、タイヤに厳しいレイアウトは変わらず、各チーム戦略を練っての激戦が予想される。

オートポリスのコース図

温泉と爽快ドライブが楽しめる九州の景勝地

 温泉の源泉数と湧出量が日本一である大分県に位置するだけあり、近隣には温泉が数多くある。最寄りの日田温泉の他、少し足を伸ばせば有名な湯布院や別府の温泉も楽しめる。
 大分と熊本の県境近く、阿蘇山麓の山あいに位置するため、周辺の道路は非常に景色の良いドライブルートが多い。サーキットへのアクセスロードでもある、菊池阿蘇スカイラインは阿蘇外輪山を走り、オートポリスから車で約15分の「大観峰」は、阿蘇五岳が一望できる人気のビュースポット。また、牧場の中を抜けるミルクロードや、やまなみハイウェイなど、自家用車やバイクでのアクセスなら是非オススメしたいルートが数多くある。ただし、震災の影響で、まだ通行止めの道路があるので、交通情報を前もって確認しておきたい。
 市街地から、やや離れた山間に位置するため、公共交通機関でのアクセスは難しいが、スーパーフォーミュラやSUPER GTなどビッグレースの開催時には、熊本駅,日田駅,熊本空港,熊本交通センターから臨時のシャトルバスが用意される。土日の朝と晩1本ずつなので、スケジュールの確認と予約を忘れずに。

タイトル争いにおいても重要な一戦
終盤へ向け抜け出すのはどのドライバーか

2017年のドライバーズランキングを争う石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING)とアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)

 今季のスーパーフォーミュラは、ここまでの4大会5レース全てで異なる勝者という乱戦が続いている。
 前戦もてぎでトヨタエンジンによる開幕からの連続勝利は途絶えてしまったが、ドライバーズランキングでは第3戦富士で優勝、その他2位1回、4位2回と安定して上位フィニッシュを続け、25.5ポイントを 獲得している石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING)が、2位のアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)に5.5点差とやや抜け出し、首位につけている。
 とはいえ、シーズンはまだこのオートポリス大会を含めて3戦を残す。1戦で最大11ポイントが獲得可能な上、最終戦は2レース制でボーナスポイントもつくため、まだまだ他のドライバーも逆転が可能な状況であり、今年も最終戦までタイトル争いは混戦のまま続くと思われる。
 一昨年のオートポリス大会では、その石浦がポールポジションを獲得するも、スタートでかわした中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)が勝利。石浦が2位、予選2番手につけていた小林 可夢偉(KCMG)が3位表彰台を獲得した。その中嶋一貴と小林は、現在ポイントでは12.5ポイント、13ポイント差と充分に逆転可能な位置につけている。
 また、首位石浦と9ポイント差でランキング3位のフェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)、10.5ポイント差の関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も勢いに乗っており、上位争いに絡んでくる可能性は高い。
 ランキングではやや離されてしまったものの、第3戦でトラブルに見舞われるまで独走する速さを見せたディフェンディングチャンピオンの国本 雄資(P. MU / CERUMO・INGING)、そしてルーキーながら予選から光る速さを見せているニック・キャシディと山下 健太のKONDO RACING勢も含め、誰が勝ってもおかしくない状況といえる。ここオートポリスで好成績を挙げ、終盤の2戦へ向けてライバルに対し有利な状況で臨むためにも、予選から目の離せない、激しいバトルが繰り広げられるはずだ。

「TOYOTA GAZOO Racing PARK」がオープン!

 「TOYOTA GAZOO Racing PARK」として、グランドスタンド裏のイベント広場でお客様に 楽しんで頂ける数々のイベントを用意いたします。
人気ドライバーや監督のトークショーや握手会の他、スーパーフォーミュラへの搭乗体験、エンジン始動、タイヤ交換を行います。また、オリジナルCanバッヂづくり、TOYOTA86に関するクイズ等も行ないます。もちろん「トヨタくま吉」も登場しますよ。
楽しいトヨタのイベントと共にエキサイティングなスーパーフォーミュラレースをお楽しみください。

TGRPイベント情報はこちら

BSフジでは決勝レースを生中継

 今大会も、BSフジにて決勝レースを全戦生中継!サーキットに行けない方も、決勝レースでのバトルを是非堪能してください。

(第5戦 オートポリス 決勝 9月10日(日)13:00~14:55 BSフジにて放送予定)

BSフジ 番組公式サイト