// 2017 season

LEXUS GAZOO Racing

SUPER GT 2017年 第2戦 富士

予選

ポールポジションを獲得したZENT CERUMO LC500 38号車の浜島裕英監督と立川祐路、石浦宏明

LEXUS LC500『ホーム』富士で6台全車Q2進出
「富士マイスター」立川祐路が最多記録更新のポール獲得

 富士スピードウェイでSUPER GT第2戦の予選が行われ、立川祐路/石浦宏明組 ZENT CERUMO LC500 38号車がポールポジションを獲得。立川は『富士マイスター』の名に恥じない走りで、自身の持つGTでの最多ポールポジション記録を更新して見せた。LEXUS LC500勢はホーム富士で6台全車がQ2に進出。上位のグリッドを占めて明日の500kmレースに挑む。

 5月3日(水・祝)に静岡県の富士スピードウェイでSUPER GT第2戦の予選が行われた。公式練習が行われた午前中は晴れ渡っていたが、午後に入ると空には雲がかかり、やや肌寒い気温18度、路面温度30度というコンディションで午後2時40分にノックアウト方式の予選が開始された。

 GT500クラスは、15分間のQ1、当初の5分ほどはどのチームもコースインせず。まず関口雄飛の駆るWedsSport ADVAN LC500 19号車を先頭に、その後各車もピットを後にしていった。

 アタックラップに入ると、アンドレア・カルダレッリがQ1を担当したWAKO'S 4CR LC500 6号車が、前戦2位フィニッシュによる30kgのウェイトハンデをものともせずまずトップタイムをマーク。関口がこれに続くが、12kgと比較的ウェイトの軽いau TOM'S LC500 36号車ジェームス・ロシターがトップタイムを更新。最終ラップでは、やはり16kgウェイトの石浦宏明 38号車がトップに躍り出たが、最後の最後にロシターが逆転。LC500同士のトップタイム争いを制した36号車が暫定ポールにつけた。

 2番手38号車、3番手6号車、4番手19号車、そしてヘイキ・コバライネンがアタックしたDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が5番手、前戦優勝により40kgと重いウェイトハンデを積むこととなった平川亮のKeePer TOM'S LC500 37号車も7番手に入り、LEXUS LC500はホームの富士で6台全車がQ2進出を果たした。

 Q2(12分間)は午後3時45分開始。ここでも19号車が最初にコースイン。19号車は、今週末にベルギー・スパで行われるWEC第2戦に出場する国本雄資に代わり、初のGT500クラス出場となった山下健太がQ2のアタックを担当。
 タイヤが暖まり、本格的なアタックが開始されると、まず『富士マイスター』38号車の立川がトップに。これを最初に1分28秒台に入れてきた山下が塗り替えると、他のLC500勢も次々にタイムを更新していった。

 19号車同様、36号車もレギュラードライバーの中嶋一貴がWEC出場のため、今季はチーム監督に就任していた伊藤大輔がドライバーとして出場。スポット参戦を感じさせない走りで伊藤もポール争いに加わった。

ールポジションを獲得したZENT CERUMO LC500 38号車(立川 祐路/石浦 宏明) ポールポジションを獲得したZENT CERUMO LC500 38号車(立川 祐路/石浦 宏明)

WAKO'S 4CR LC500 6号車(大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ) WAKO'S 4CR LC500 6号車(大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ)

au TOM'S LC500 36号車(伊藤 大輔/ジェームス・ロシター) au TOM'S LC500 36号車(伊藤 大輔/ジェームス・ロシター)

 最後は立川が圧巻のタイムで2番手に0.3秒もの大差をつけポールポジションを獲得。6号車の大嶋が2番手と僅か0.05秒差の3番手。伊藤は大嶋と0.005秒差の4番手、平手の1号車も大嶋から0.05秒に満たない僅差で続き、5番手。19号車の山下は初のGT500予選で健闘し6番手。重いウェイトに苦しんだニック・キャシディの37号車が7番手のグリッドを獲得した。
 立川は自身の持つGTでの最多ポールポジション記録を22へと伸ばすことに。LEXUSチームとしては昨年の最終戦以来、そして、LC500にとっては初のポールポジション獲得となった。

ZENT CERUMO LC500 38号車 立川 祐路

まずはポールが取れて、富士でも速い車を作ってくれた開発陣と、それをきっちり当日、ポールを取れる状態にまで仕上げてくれたチーム、そして石浦選手に感謝したい。今日僕は朝のフリー走行前半に少し乗っただけで、後はサーキットサファリまで石浦選手が担当して車を仕上げてくれた。フリー走行で石浦選手がトップタイム、Q1でも2番手と好タイムをマークしてくれる中、自分的にはあまり自信が無いままQ2に臨んだのだが、本当に良いフィーリングに車が仕上がっていて、何とかポールが取れて良かった。とはいえ、ここ富士ではホームなのに3年勝利から遠ざかっているので、最大の目標は明日の勝利だ。こうしてポールは取れたが、その分プレッシャーもかかるし、より一層気を引き締めて、明日もこのまま行けるように頑張りたい。

SUPER GT最多ポールポジション記録を伸ばした立川祐路

ZENT CERUMO LC500 38号車 石浦 宏明

フリー走行もトップタイムだったので、多少プレッシャーにはなっていたが、ただ決してずっと順調だったわけではない。午前中も小さなトラブルもあったし、赤旗で走行時間が少なくなったことで、本来立川選手がニュータイヤでアタックする予定だった占有時間に、僕がニュータイヤでアタックさせてもらった。立川さんはそれまで1分29秒台しか体験していない状況で、いきなりQ2で1分27秒台なんて全然別世界で大変だったと思う。そういう色々ちょっとずつ大変なことがありながらも、予選時のクルマのフィーリングは良かったし、ここまでまとめられたのは本当にチームのおかげだ。立川さんがポールタイムを最後に絞り出してくれたのも本当にありがたかったし、あの状況で一発を決めてくるのは本当に凄いと思った。

WAKO'S 4CR LC500 6号車 大嶋 和也

30kgのウェイトハンデを積んでいた割には車のバランスはすごく良く、朝から調子も良かったので、重いながらもポールを狙いに行っていたのだが、ちょっとコンディションに合わせきれなかった。予選時は若干バランスに問題があり、それがなければ行けたかなというのはあるが、ウェイトを考えればまずまずの結果だ。ロングランのペースもすごく良かったし、明日は追い上げるレースがしたいなと思っている。

大嶋 和也と脇阪 寿一監督

WAKO'S 4CR LC500 6号車 アンドレア・カルダレッリ

とても良い予選だった。30kgのウェイトハンデを積んでいたにもかかわらず、朝からとても良いパフォーマンスを示せた。正直なところ、ロングランでもショートランでもとても好調だった。予選もライバルに遜色のないペースで走ることが出来たし、3番手というグリッドは、明日の500kmという長丁場を考えれば好位置だ。明日は勝利を目指し100パーセントで攻めていく。

RESULT
SUPER GT 2017年 第2戦 富士 予選結果:GT500

順位No.車名ドライバーQ1Q2タイヤウエイト
138ZENT CERUMO LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明

1'28.089
1'27.825

BS16
223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
1'28.651


1'28.168
MI8
36WAKO'S 4CR LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
大嶋 和也
アンドレア・カルダレッリ

1'28.241
1'28.217

BS30
436au TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
伊藤 大輔
ジェームス・ロシター

1'28.056
1'28.222

BS12
51DENSO KOBELCO SARD LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
ヘイキ・コバライネン
平手 晃平
1'28.485


1'28.260
BS22
619WedsSport ADVAN LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
関口 雄飛
山下 健太
1'28.474


1'28.537
YH10
737KeePer TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
平川 亮
ニック・キャシディ
1'28.582


1'28.688
BS40
88ARTA NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
野尻 智紀
小林 崇志
1'28.480


1'29.088
BS2
9100RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
山本 尚貴
伊沢 拓也
1'28.674



BS
1017KEIHIN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
塚越 広大
小暮 卓史
1'28.823



BS
1146S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
本山 哲
千代 勝正

1'28.836


MI
1212カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
安田 裕信
ヤン・マーデンボロー

1'28.883


BS6
1316MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
武藤 英紀
中嶋 大祐
1'29.281



YH4
1424フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

1'29.458


YH2
1564Epson Modulo NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
ベルトラン・バゲット
松浦 孝亮
1'29.880



DL