2023 Rd.4 FUJI

SUPER GT 2023年 第4戦 富士

    4位フィニッシュした吉本/河野組

    GT300 予選/決勝

    5位でチェッカーを受けた嵯峨/小高/根本組

     SUPER GT第4戦「FUJI GT 450km RACE」が8月6日(土)、7日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
     前戦鈴鹿ラウンドから2か月と大きなインターバルを経ての今大会。今季の前半戦を締めくくる戦いとなると同時に、1ヶ月半で3戦が続く、暑い夏の3戦の始まりでもあります。

    予選

     5日(土)は好天に恵まれ、富士スピードウェイは気温33度、路面温度45度と真夏の暑さとなる中で午後3時20分よりノックアウト方式の予選が行われました。
     Q1を2グループに分けて実施。それぞれ上位8台がQ2へと進出します。
     Q1のA組では、古谷悠河がアタックしたANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車が3番手、平中克幸のシェイドレーシング GR86 GT 20号車が4番手に入りQ2へ進出。
     三宅淳詞のHACHI-ICHI GR Supra GT 244号車は0.038秒差の9番手。244号車から0.058秒遅れての10番手には小河諒のapr GR86 GT 30号車が続き、惜しくもQ2進出はなりませんでした。
     ランキング3位で84kgものサクセスウェイトを搭載する川合孝汰の埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車は11番手に終わりました。
     B組ではベテラン高木真一のK-tunes RC F GT3 96号車が3番手。根本悠生のapr LC500h GT 31号車が4番手、河野駿佑のSyntium LMcorsa GR Supra GT 60号車が6番手。野中誠太のHOPPY Schatz GR Supra GT 25号車が最後のアタックで8番手に滑り込み4台がQ2へと進出。ランキングトップタイにつけるmuta Racing GR86 GT 2号車は平良響がアタックするも、90kgのサクセスウェイトは厳しく、12番手でQ1敗退となりました。
     Q2では小高一斗がアタックした31号車が3番手と好タイムをマーク。清水英志郎の20号車が7番手、イゴール・オオムラ・フラガの50号車が9番手、菅波冬悟の25号車が12番手、新田守男の96号車が13番手、吉本大樹の60号車が15番手となりましたが、31号車は予選後に規定外の燃料を入れていたとして失格になり、4番手以降の順位はひとつずつ繰り上がることになりました。31号車は最後尾から決勝に臨むこととなりました。

    6番手グリッドを獲得したシェイドレーシング GR86 GT 20号車(平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮)
    6番手グリッドを獲得したシェイドレーシング GR86 GT 20号車(平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮)

    8番手スタートのANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車(イゴール・オオムラ・フラガ/古谷 悠河/小山 美姫)
    8番手スタートのANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車(イゴール・オオムラ・フラガ/古谷 悠河/小山 美姫)
    決勝

     6日(日)朝方は晴れていたものの、午前10時過ぎから雨が降り始め、一時は土砂降りに。その後雨は止み、ウォームアップ走行はやや乾き始めた中で行われましたが、レーススタート前の午後1時過ぎにまた雨が降り始めました。
     序盤は12番手スタートの新田が駆る96号車が4位まで上がったところで10周目にピットインしてスリックタイヤへと交換。しかし、その直後にトラブルに見舞われガレージでの長い修復を余儀なくされ、5周遅れとなってしまいました。
     一方、最後尾スタートの31号車も小高がハイペースで追い上げ、全車が1回目のピットを終えた時点で、20号車が5位、2号車が9位、52号車が13位、31号車は14位まで大きくジャンプアップ。31号車はさらに順位を上げていき、26周目にはトップ10入りを果たしました。
     31周目、21位を走行していた244号車から出火してセーフティカーが導入。ドライブしていた佐藤は無事脱出しましたが、レースはここで終えることとなりました。
     再スタートが切られると、8位につけていた小高の31号車は、前を行く清水の20号車をパスし7位へ。31号車は5位まで順位を上げ、50周を終えてピットイン。根本へとドライバー交代を行いました。この際のピット作業でややタイムをロスし、全車が2度目のピットを終えた時点では、平中に変わった20号車が6位、31号車は8位へと後退。
     66周目、今度は野中がドライブしていた25号車から出火。野中は無事脱出しましたが、車両の消火に時間がかかったこともあり、レースは赤旗中断となりました。
     この中断の間に雨が降り始め、40分ほどを経て全車ウェットタイヤに交換して再スタート。20位を走行していた50号車は、3人目のドライバーとして登録されているTGR-DC支援ドライバーの小山美姫へとドライバーチェンジ。小山にとって初めてSUPER GTの公式戦ドライブは、SUPER GTとしても12年ぶりの女性ドライバーの出走となりました。
     レース終盤は、ウェットから徐々に乾いていく難しい路面コンディションで、各チーム様々な戦略を採り、目まぐるしく順位が入れ替わる展開に。
     この乱戦の中、31号車は最後尾スタートから21台抜きの5位でフィニッシュ。52号車が9位、60号車は4位でチェッカーを受けましたが、レース後、他車への接触に対して40秒加算ペナルティを科されて10位でポイント獲得を果たしました。

    TGR勢最上位の5位でチェッカーを受けたapr LC500h GT 31号車(嵯峨 宏紀/小高 一斗/根本 悠生)
    TGR勢最上位の5位でチェッカーを受けたapr LC500h GT 31号車(嵯峨 宏紀/小高 一斗/根本 悠生)

    SUPER GT 2023年 第4戦 富士 決勝結果:GT300
    順位No.車名ドライバー周回所要時間/差グリッドSW
    111GAINER TANAX GT-R富田 竜一郎/石川 京侍/塩津 佑介933:45'08.233318
    27Studie BMW M4荒 聖治/柳田 真孝937.9041675
    36DOBOT Audi R8 LMS片山 義章/ロベルト・メリ・ムンタン/神 晴也938.292512
    456リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取 鉄平9314.1941090
    531apr LC500h GT嵯峨 宏紀/小高 一斗/根本 悠生9320.912279
    661SUBARU BRZ R&D SPORT井口 卓人/山内 英輝9321.414218
    710PONOS GAINER GT-R安田 裕信/大草 りき9327.587727
    888JLOC ランボルギーニ GT3小暮 卓史/元嶋 佑弥9328.684415
    952埼玉トヨペットGB GR Supra GT吉田 広樹/川合 孝汰9350.1682184
    1060Syntium LMcorsa GR Supra GT吉本 大樹/河野 駿佑9350.8021421
    112muta Racing GR86 GT堤 優威/平良 響/加藤 寛規9351.0132290
    1330apr GR86 GT永井 宏明/織戸 学/小河 諒9301:07.0196
    1520シェイドレーシング GR86 GT平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮9301:39.163
    1950ANEST IWATA Racing RC F GT3イゴール・オオムラ・フラガ/古谷 悠河/小山 美姫921 Lap8
    2396K-tunes RC F GT3新田 守男/高木 真一894 Laps126
    25HOPPY Schatz GR Supra GT菅波 冬悟/野中 誠太6033 Laps113
    244HACHI-ICHI GR Supra GT佐藤 公哉/三宅 淳詞3162 Laps1733